インスタのマイホーム投稿を見て、「うちも絶対にシューズクロークを作りたい!」と思っていませんか?
玄関の生活感をゼロにできる魔法の収納ですが、実は「作ったけれど使いづらくて後悔した場所」のワースト常連でもあります。
まずは設計の土台となるシューズクロークの基本知識と、我が家に本当に必要なサイズ感について、プロの視点で分かりやすく解説します。
シューズクローク(SIC)とは?今さら聞けない基本の定義
簡単に言うと、「靴を履いたまま出入りできる、玄関直結の大型収納部屋」のことです。
昔ながらの壁に取り付ける下駄箱(シューズボックス)とは違い、独立したひとつの「小部屋」のようになっているのが特徴で、現代の新築間取りでは、ほぼ100%に近い確率で採用される大人気設備になっています。
知っておきたい「2つの型」とそれぞれの特徴
シューズクロークには、大きく分けて「ウォークイン型」と「ウォークスルー型」の2つの種類があります。間取りを決める前に、それぞれの特徴をサクッと理解しておきましょう。
① ウォークイン型(出入り口が1つの収納特化型)
出入り口が1つだけで、行き止まりになっているタイプです。
| 項目 | メリット | デメリット(要注意!) |
|---|---|---|
| ウォークイン型 | 壁の多くを収納棚にできるため、収納力がとにかく抜群。ベビーカーやゴルフバッグなどの大型アイテムも余裕で隠せます。 | 中で靴を脱いでそのまま家の中に入ることはできないため、あくまで「物を出し入れするための部屋」になります。 |
② ウォークスルー型(家族用玄関になる通り抜け型)
出入り口が2つあり、「玄関 ➔ シューズクローク ➔ ホール(室内)」へと通り抜けられるタイプです。
| 項目 | メリット | デメリット(要注意!) |
|---|---|---|
| ウォークスルー型 | クローク内で靴を脱いでそのまま家へ上がれるため、メインの玄関が常にスッキリ綺麗な状態をキープできます(いわゆる家族用玄関)。 | 通路スペースが必要になるため、ウォークイン型に比べて広い面積が必要になり、収納力自体は少し落ちてしまいます。。 |

一級建築士が教える!シューズクロークを採用するメリット・デメリット
下駄箱ではなく、あえて独立したシューズクロークを作る最大の理由は、その「圧倒的な実用性」にあります。しかし、プロの視点から見ると、実は見落としがちなデメリットも存在します。
【メリット】玄関の生活感をゼロにできる
靴だけでなく、雨で濡れたカッパ、子供の三輪車、キャンプ用品、コートや上着、生ゴミの日まで一時的に置いておきたいゴミ箱など、「外で使うけど家の中に持ち込みたくないもの」をすべて1箇所に隠せるのが最大のメリットです。急な来客があっても、ドアを閉めるだけでいつでもモデルハウスのような美しい玄関を保てます。
【デメリット】1坪前後の「床面積」が削られる
シューズクロークを快適に作るには、最低でも0.75坪〜1坪(畳2枚分前後)のスペースが必要です。
つまり、シューズクロークを広く作れば作るほど、「リビングや他の部屋がその分狭くなってしまう」というトレードオフの関係にあります。限られた延床面積の中で、本当にそのスペースを玄関に割くべきかは慎重に考える必要があります。
【予告】安易に作ると大失敗?「後悔するシューズクローク」
「大人気だから」「みんな作っているから」という理由だけでなんとなくシューズクロークを作ってしまうと、実は住んでから一番後悔しやすいポイントでもあります。
建築士として、そして日々家事をする主婦の目線から見ると、シューズクロークの設計にはいくつかの「絶対にやってはいけないNGパターン」が存在します。
失敗事例を踏まえた、「ここに採用すると後悔する場所」や「失敗しないための間取りのルール」については、過去の記事でさらに詳しく、ドロドロの本音を暴露していますので、合わせてチェックしてみてください!
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