共働き世帯を中心に、家づくりで大人気となっている「ランドリールーム(室内干しスペース)」。

「天候や時間を気にせず洗濯したい!」
「洗う・干す・畳む・仕舞うを1箇所で完結させて家事を楽にしたい!」
そう考えて採用する方が増えている一方で、実は「作ったけれど乾かない」「狭くて結局リビングに干している」「思っていた使い勝手と違った」と後悔している方が意外と多いのをご存知ですか?
こんにちは!一級建築士の「このは」です。
ランドリールームは、ただ部屋を作ってホスクリーン(物干し竿)を付ければ成功するわけではありません。「失敗しやすいポイント」をあらかじめ知り、広さ・動線・湿気対策をセットで計画することが成功の秘訣です。
そこで今回は、一級建築士の目線と主婦としてのリアルな感覚から、
を分かりやすく解説します!
この記事を読めば、あなたの暮らしに本当に必要なランドリールームの形が見えてき、後悔のない間取りづくりが進められるようになりますよ。
なぜ今大人気?ランドリールームをつくる3つのメリット
失敗例を見る前に、まずは「なぜこれほどランドリールームが選ばれているのか」そのメリットを整理しておきましょう。
主なメリットは次の3つです。
① 洗う・干す・畳む・仕舞うが1箇所で完結(圧倒的な家事時短)
従来の「脱衣所で洗う ➔ ベランダへ運んで干す ➔ 取り込んでリビングで畳む ➔ 各部屋のクローゼットへ仕舞う」
という重労働が、すべてランドリールーム(+隣接クローゼット)内で完了します。
階移動や部屋間の移動がなくなり、日々の洗濯家事にかかる時間を大幅に削減できます。
② 天候・時間・花粉を気にせずいつでも干せる
「夜間に洗濯をすませたい」「急な雨が心配」「花粉や黄砂、PM2.5を服につけたくない」という方にとって、室内干し専用スペースは強力な味方です。
天気に左右されず、自分のライフスタイルに合わせていつでも洗濯できる安心感が得られます。
③ リビングやベランダが散らからず生活感を隠せる
居室やリビングに室内干しスタンドを置くと、どうしても部屋が狭くなり生活感が出てしまいます。
独立したランドリールームがあれば、急な来客があっても洗濯物を隠す必要がなく、常にリビングをスッキリ保つことができます。

【プロが見た】ランドリールームでよくある後悔・失敗例5選
メリットの多いランドリールームですが、設計のポイントを押さえておかないと「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになります。
現場でよく聞く代表的な失敗例5つと、その原因を見ていきましょう。
失敗1:乾かない・カビ・生乾き臭が発生する
【原因:空気の循環と湿気対策を考えていない】
「部屋を作って換気扇をつけたから大丈夫」と思いがちですが、締め切った室内干しスペースは湿気がこもりやすく、生乾き臭やカビの原因になります。
風を循環させる設備(サーキュレーター、除湿機、乾燥機など)の配置まで考慮していないことが最大の要因です。
失敗2:畳む・仕舞う場所がなく結局リビングへ運ぶ
【原因:作業カウンターや収納動線の欠如】
「干すスペース」だけを確保して「作業するスペース」を忘れてしまうケースです。
乾いた服を置く作業台や、隣接するファミリークローゼットへの動線がないと、結局洗濯物を取り出してリビングのソファで畳むことになり、時短になりません。
失敗3:広すぎて他の部屋(LDKや浴室)を圧迫した
【原因:坪数配分のオーバー】
憧れから「4畳くらいの広いランドリールームがほしい!」と欲張った結果、LDKや他の居室が狭くなってしまったり、建築コストが跳ね上がったりする失敗です。
住まい全体のバランスを見極めることが重要です。
失敗4:作業中の「隠したいもの」が来客から丸見え
【原因:視線・来客動線への配慮不足】
洗面所や脱衣室と兼ねている場合、脱ぎ捨てた作業服や干してある下着など、家族以外に見られたくないものが来客時の手洗い動線から丸見えになってしまうことがあります。
失敗5:コンセントの位置・高さ・数が足りない
【原因:家電の使用イメージ不足】
ランドリールームはアイロン、除湿機、サーキュレーター、充電式掃除機など、意外と家電を多く使う場所です。
「コンセントが届かない」「コードが邪魔になる」といった不満は、高さを考慮した配線計画不足から起こります。
一級建築士が教える!失敗しない広さと間取り動線の「正解」
ランドリールームの失敗を防ぐためには、「広さ」「動線」「設備」の3つの要素を正しくセットで計画することが欠かせません。
一級建築士の視点から、失敗しない設計の黄金ルールをお伝えします。
広さの結論:2畳〜3畳がベストバランス!
注文住宅において、ランドリールームの広さは「2畳(1坪)〜3畳(1.5坪)」で計画するのが最も効率的でおすすめです。
| 2畳(畳2枚分) | 3畳(畳3枚分) |
|---|---|
| 洗濯機 + 室内干し(2〜3人分) + スリムな簡易収納。 コンパクトに費用を抑えつつ、基本機能を満たしたい方向け。 | 洗濯機 + 室内干し(4人分) + 作業カウンター + チェスト・収納棚。 畳む・アイロンがけまで1部屋でゆったり完結させたい方向け。 |
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💡主婦一級建築士このはからのワンポイントアドバイス
ランドリーを必要最低限の1.25畳でと相談される方もいらっしゃいます。
その場合カーテンで仕切って脱衣所と繋げる案もありますが、高確率で濡れた手で触ってしまうのでおすすめできません。お子さんが大きくなってからは心理的な面からもある程度の大きさで分けておくのをおすすめします。
絶対外せない!失敗しない間取り動線の黄金ルート
ランドリールーム単体で考えるのではなく、「脱衣室」や「ファミリークローゼット(FCL)」との距離感を意識しましょう。
- 「脱衣室 ➔ ランドリールーム ➔ ファミリークローゼット」を一直線につなぐ
脱いだ服をそのまま洗濯機へ入れ、乾いたら数歩でクローゼットへ収納できる最強の家事動線になります。 - 洗面所と脱衣室(ランドリールーム)を分離する
家族がランドリールームで着替えや洗濯作業をしていても、来客や他の家族が気兼ねなく洗面台を使える配置にしておくと後悔がありません。
湿気・生乾き臭を防ぐ「設備計画」のポイント
「乾かない」失敗を防ぐためには、部屋の広さに合わせた設備の設置が必須です.
まとめ|理想のランドリールームを叶える会社選び
ランドリールームは、毎日の家事の負担を劇的に減らしてくれる現役世代のなくてはならないスペースです。
しかし、今回解説したように「ただ部屋を作るだけ」では、乾かない・使い勝手が悪いといった後悔につながりやすい場所でもあります。
失敗しないためには、
- 2畳〜3畳をベースに、暮らしに合った広さを決める
- 脱衣室やファミリークローゼットとつなぐ「動線」を意識する
- サーキュレーターや除湿機、乾燥機などの「設備・コンセント」までセットで計画する
この3つのポイントをしっかり押さえて間取りづくりを進めましょう!
💡 家事動線の提案が得意な住宅会社を見つけるコツ
ランドリールームや家事動線は、依頼するハウスメーカーや工務店によって提案力や標準仕様のノウハウに大きな差が出やすいポイントです。
「自分たちの予算や希望に合った間取りを提案してくれるパートナーを見つけたい」という方は、ぜひこちらの解説記事も参考にしてみてくださいね!
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