一級建築士が絶対やらない「後悔する間取り」7選|家づくりで失敗する人の共通点

後悔する間取り プロが教える間取りの正解

せっかく建てたマイホームなのに、住み始めてから『ああ、こうしておけばよかった…』と毎日後悔する。そんな悲しい失敗の多くは、実は『間取り』が原因です。

実際、私が仕事の中で見てきた相談の中でも、

・住み始めてから収納が足りない
・洗面所が狭くて朝の準備が大変
・家事動線が悪くて毎日ストレス

といった「間取りの失敗」はとても多いです。

プロの私から見れば、『あ、これは将来困るな』と図面段階で分かるものが、そのまま建ってしまっているのです。

しかも多くの場合、建てる前に少し知識があれば防げたものばかり。

そこでこの記事では、一級建築士の私 このはが『絶対に自分の家ではやらない』と断言する、
後悔確定の間取り7選を厳選しました。

さらに、間取りで失敗する人に共通する意外なクセも解説します。一生に一度の家づくり、失敗したくない方はぜひ最後までご覧ください。

一級建築士が絶対やらない「後悔する間取り」7選

① 玄関が狭すぎる

玄関は「人が出入り」、「荷物が出入り」する場所です。


子供が赤ちゃんの時はベビーカー、少し大きくなると両手にお砂場セット持っておでかけ、さらにもう少し大きくなると通学鞄と部活道具。。
成長とともに荷物は変化します。

プロの私から言わせれば、玄関は『通れる』だけでは絶対に足りません。狭い玄関は、家全体を『暗く、窮屈な印象』にしてしまいます。

他にも、「ママ友が遊びにきた」、「子供の友達が兄弟連れて遊びにきた」なんてシチュエーションはよくあります。きつきつの玄関だと靴だらけで足の踏み場もないなんてことも。。

【玄関】「有効幅」の比較図(Before/After)

幅約90cmの玄関。ベビーカーと大人がぶつかり、靴が散乱している。

幅約136cm+土間収納。ベビーカーを置いても余裕で通り抜けられる。

このは
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荷物を持ってもすれ違える』が正解!目安として、有効幅1365㎜(1.5間)は確保したいところ。

② 収納が圧倒的に足りない

新築の後悔ランキングほぼ常連。収納の場所・広さを何となくで決めていませんか?
住宅収納率と面積の目安は以下です。

理想的な収納率30坪(約100㎡)
10~15%約3~4.5坪(10~15㎡)

とはいえ、収納率という「数字」だけで測れないのが収納の奥深いところ。
大きな納戸を1つドン!と作っても、「片付けるのが面倒になって、結局リビングが散らかり放題…」というのはよくある失敗です。

プロの視点でお伝えすると、収納は1箇所にまとめない。「使う場所のすぐ近くに」が理想です。


例えば、シューズクローゼットが玄関のすぐ横にあるように、キッチン周りの収納はキッチンの近くにあったほうが良い。離れたファミリークローゼットにわざわざお米を取りに行きたくないですよね。

  • 掃除機はどこに置くのが理想ですか?紙パックなどの消耗品は一緒に置ける?
  • 下着類はどこにあったら、お風呂上がりの動線がスムーズで家事が減る?

日々のあなたの暮らしに溶け込む、あなただけの「適材適所」の収納を考えていきましょう。

💡 収納大革命!人気の「ファミクロ」の作り方 具体的なファミリークローゼットの失敗しない間取りについては、わたしの別サイト「みけねこブログ」で詳しく解説しています!ぜひ参考にしてみてくださいね。
ファミリークローゼットの具体的な記事へ

このは
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収納率(床面積に対する収納面積の割合)はあくまで一般論、『使う場所に、使う分だけ』がプロの鉄則です!

③ 回遊動線がない

回遊動線とは、家の中に行き止まりがなく、ぐるりと回れる間取りのことです。
「家事ラク」の代名詞として、今はSNSなどでも大流行していますよね。

しかし、プロの視点から言わせてください。「ただ回れるだけ」の計画不足な回遊動線は、後悔の元凶になります。

例えば、こんな失敗例が後を絶ちません。

  • 回遊させるために通路や収納の面積を取りすぎた…
  • ドア(建具)だらけになり、地味に建築コストが跳ね上がった…
  • 壁が少なすぎて、ソファやテレビなどの家具を置く場所がない!
  • キッチンの焼き肉のにおいが、繋がっているファミクロ(服)にダイレクトに流れてくる…

回遊動線で一番大事なのは「流行り」ではなく「家族のリアルな動き」です。
誰が・いつ・どう動き、それは子供が成長しても続くのか?そこまで見据える必要があります

失敗しないためには、玄関からの「ただいま動線」、水回りを結ぶ「家事動線」などを明確に分けることが重要です。

このは
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家事ラクの正体は、行き止まりをなくすこと!

でも、「全部繋げる」のが正解じゃないよ。私自身はにおいや音を気にして、キッチンとリビングは少し分けたい派なんだ。
流行りに流されず、「ここは取り入れる」「ここは仕切る」と柔軟に考えるのが、理想の住まいへの最短ルート!わがままになって夢を実現してね!

④ 洗面所が狭い(朝の渋滞&プライバシー問題)

「洗面所と脱衣室って、なんとなくお風呂の横にひとまとめにするもの…」
そう思っていませんか?

実は、昔ながらの「洗面脱衣室が一緒」の狭い空間こそ、住み始めてからの“後悔の声が圧倒的に多い”ブラックボックスなんです。

よくある失敗・ストレスの例を挙げると…

  1. 朝の身支度ラッシュ: 夫のひげ剃り、妻のメイク、子供の寝癖直し…狭い洗面台の前で毎朝の場所取り争いが起きる。
  2. 収納不足でごちゃごちゃ: タオル、洗剤のストック、家族全員分のパジャマや下着が入りきらず、床に直置き状態に。
  3. お風呂中の気まずさ: 年頃の娘さんがお風呂に入っていると、お父さんが洗面所に入って手を洗ったり歯を磨いたりできない(逆も然り)。

洗面所は、家の中で最も「多くの役割」が集中する場所。だからこそ、たった2畳ほどの狭い空間にすべてを詰め込むのは無理があるんです。

💡 「洗面脱衣別」の成功間取りテクニック この問題をスッキリ解決する「洗面所」の具体的な間取りアイデアについては、わたしの別サイト「みけねこブログ」で徹底解説しています!
後悔しない洗面所・脱衣所の作り方記事へ

このは
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プロの視点でおすすめしたいのは、「脱衣所」と「洗面所」を完全に分けること!
最近のトレンドでもあるんだけど、分けるだけで「誰かがお風呂に入っている時に洗面台が使えない」という最大のストレスから解放されるよ!

⑤ コンセント不足

今のご自宅、テレビ裏やソファの横が延長コードやタコ足配線だらけになっていませんか?
それが当たり前になっていると、新築でも「まあこんなものか」と捉えてしまって、後悔の元になります。

ただ、コンセントは他の間取り失敗問題と違って、結論から言うと後から増設することはできます。

でも、壁紙を剥がして配線をいじる工事、わざわざ業者を呼んでまでやりますか?面倒だなと思いつつ、「1か所や2か所だったら延長コードでしのぐか…」となる方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

新築の計画時にちゃんと付けておけば1か所当たり2,000円〜5,000円前後で済むものが、入居後の増設工事では8,000円〜15,000円以上かかってしまいます。この割高感は否めませんよね。

そこで、一級建築士の視点から「部屋別に見落としがちなコンセントの位置」をまとめました。お手元の間取り図と照らし合わせてチェックしてみてください。

【部屋別】見落としがちなコンセントの配置リスト

部屋・場所見落としがちな場所用途・家電(注意ポイント)
玄関・廊下クリスマスツリー等の季節の飾り、電動自転車の充電、掃除機、防犯カメラ
キッチンお菓子作りや料理趣味の方(ミキサー、低温調理器など)。
※消費電力が大きいものは専用回路の計画が必要!
リビングダイニングテレビ周り(ゲーム機・音響機器・AV機器)
ソファの横、お掃除ロボットの待機場所
(時代と共に進化する家電はスペースにも注意)
洗面所子供が成長した時のアイロン、ドライヤー、コテ。
朝の身支度で一か所に集中するとブレーカーが落ちる原因に。
寝室・書斎ベッドの枕元(スマホ充電・照明)、机の周り(PC・モニター複数台)
屋外・駐車場高圧洗浄機、イルミネーション、DIY工具、車の掃除用。
※防水コンセント必須
このは
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コンセントは「数」だけじゃなく「高さ」も重要だよ!
壁掛けテレビならモニターの裏に隠れる高さに、お掃除ロボットならベース基地が収まるギリギリの低い位置に。家具を置いた時のシミュレーションが大事!

⑥ リビング階段の後悔(寒気・音・匂いの筒抜け)

解放感抜群のリビング階段。「家族が顔を合わせやすいから」と憧れている方も多く、実際に間取り相談でも非常に希望の多い人気のプランです。

しかし、一級建築士としてあえて言います。リビング階段は、思わぬ落とし穴(不快要素)が多いのもまた事実です。まずはメリットとデメリットを冷静に比較してみましょう。

リビング階段のメリット・デメリット

メリット(理想)デメリット(現実)
日常的な会話や交流が生まれやすい冬の冷気(コールドドラフト)が1階に降りてくる
視覚的な広がりと、空間のデザイン性が向上来客時に、パジャマ姿で2階から降りてきづらい
廊下が不要になり、居住スペースを有効活用1階のテレビの音や料理の匂いが2階へ筒抜けになる
階段下のスペースを有効活用
(ヌックやワークスペース)
空間のアクセントになる

特に多い後悔が、こちらの画像のような「寒気・音・におい」のトリプルパンチです。

リビング階段 寒い

では、これをどう解決するか?気になりますよね。

寒さ対策として、入居後に階段の登り口に「後付けのロールスクリーン」を垂らしているお宅をよく見かけますが……それって、あなたが本当にしたかったおしゃれなリビング階段のデザインですか?

プロからの解決策は主に2つあります。

解決策1:デザインを損なわない「透明引き戸」を採用する ロールスクリーンではなく、アクリルやガラスのアウトセット引き戸で仕切ることで、開放感を保ちつつ、冷気・音・匂いをシャットアウトできます。

解決策2:家自体の断熱性能を限界まで上げる(ZEH住宅) そもそも「1階と2階の温度差」があるから寒いのです。

このは
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私が強くお勧めしているのが「ZEH(ゼッチ)住宅」にするという根本解決!
高断熱・省エネ設備・太陽光発電などを組み合わせた家のことで、家中の温度差が少なくなるから、ドアなしのリビング階段でも足元が冷えにくい理想の空間が作れるよ。
今なら国から手厚い補助金も狙えるから、詳しくはこちらの記事をチェックしてね!

ZEH住宅と補助金についての記事へ

⑦ 吹き抜けの失敗(開放感の代償)

「開放感 vs 冷暖房効率」。これは家づくりにおける永遠のテーマで、⑥のリビング階段とよく似ています。

吹き抜け特有の後悔ポイントを加えるとしたら、以下の3つです。

  • 高所のメンテナンス: 高い窓の掃除や、シーリングファンのホコリ取り、照明の電球交換。「自分では届かず、業者に足場を組んでもらうハメになった…」という声も。
  • 光熱費の高騰: 縦に広い大空間を冷暖房するため、一般的な住宅よりも電気代が跳ね上がります。
  • 音が家中に響き渡る: 1階のテレビの音や話し声が、2階の寝室まで筒抜けどころか「反響して」丸聞こえに…。

まさに、開放感の代償は『光熱費』と『プライバシー』です。 特に、夜勤などで家族の生活リズムがバラバラなご家庭は、音問題が深刻なストレスになるので、吹き抜けはやめておいたほうが無難かもしれません。

このは
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「じゃあ、開放感はあきらめるしかないの…?」と思った方、ちょっと待って!
吹き抜けが合わないご家庭には、代わりに「勾配天井(こうばいてんじょう)」を提案しています。

2階の床を抜かなくても、天井を屋根の形に合わせて斜めに高くするだけで、十分すぎるほどの開放感が得られますよ!冷気も降りてこないので寒さ対策もバッチリです。実際の打ち合わせで、ぜひ担当者に相談してみてくださいね。

最後に:失敗しない家づくりの第一歩

間取りは、一度建ててしまうと簡単には変えられません。 だからこそ、設計の段階で今回紹介したような「よくある失敗」を知っておくことがとても大切です。

エバーリング・ホームでは、一級建築士の視点から家づくりで後悔しないためのポイントをわかりやすく解説しています。

とはいえ、「じゃあ自分の土地で、自分たちの要望を入れたら、実際どんな間取りが正解なの?」と悩んでしまいますよね。

実は、あなたの希望に合わせて、プロが無料で間取りプランを複数作成してくれる便利なサービスがあるんです。 今回紹介した「失敗間取り」を避けるためにも、まずはプロの視点が入ったプランをいくつか比較検討するのが、後悔しない家づくりへの一番の近道です。

これから家づくりを本格的に始める方は、完全無料なのでぜひ活用してみてください!

タウンライフ家づくり

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